2010年2月6日土曜日

マイルームウォーカー / らっぷびと

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コミックマーケット76で発売されたらっぷびとの自主制作アルバム。現在も大手同人ショップでも購入可能。メジャーのアルバムとは違い、アニメネタ少なめ、ラップまし、コラボましましなアルバム。
アルバム名のマイルームウォーカーとは自宅警備員(a.k.a. NEET)ということ?

全体的には、何故かラブソングが多い。イントロ・アウトロ・リミックスを除いた11曲中に5曲と半分近くがラブソングだ。(後述する1曲もある意味ラブソングではあるけど……)

ソロのラブソングに関しては、無難な出来。「It's a Flow」あたりは好きだけど。「love letter」では、ゼブラ(Zeebraではない)というボーカリストを迎えているが、こちらも無難な出来という枠からは抜け出せていない。「last song」は逆に、らっぷびとは完全にフックに徹し他の3人がラップするというびっくり構成。さすがフック職人。ラップする3人もいい具合にバラけている。

異質な曲もある。「期待の数」は、ネガティブさが全面に出ている曲で、上手く曲が出来ないことを嘆きながらも、前へ進んで行く。「Audio Member」では、韻に拘り過ぎる人達に向けて、韻がなくてもカッコいいラップは出来るんだと見せつける。

個人的に一番気にいったのは、「コミケット参加」。最初の方にアニメネタ少なめと書いたが、これに関しては思いっきりアニメ……というよりもオタクネタだ。何かは忘れてしまったが、「ネタがマニアックになればなるほど、ネタを知っている人には面白い。」というのがあった。それを体現しているのがこの曲。もう最初から「今年もまた同人誌を買う作業が始まるお……」というセリフから始まる時点で聴く人をかなり限定している。そして参加MCがコミックマーケットというものを理解するオタクばかりなので、リリックも自然とあるあるネタばかりのマイクリレーとなっている。行ったことある人はニヤニヤし、行ったことない人は全く意味不明な曲。だが、それがいい。

「RAP MUSIC」とは、別の面が見れるし、よくできたアルバムだと思う。
今後も、メジャーではメジャーでしか出来ないこと、インディーズではインディーズでしか出来ないことを両立してほしいな。

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